急ピッチで進む東海地区河川の生態系回復活動
百聞は一見にしかず、百見は一行にしかず・東海地区の実践活動
〜一人一人の実践が環境改善の出発点〜
東海地区における河川の生態系回復活動が急ピッチで進んでいる。愛知県西尾市、吉良町、高浜市と駆け足で見た河川浄化活動の現況をお届けする。

西尾市平坂町では「EM自然環境友の会」が平坂入江のヘドロ浄化のボランティア活動を進めている。同会の中心メンバー中根栄二朗さんは家業の傍ら、空き時間を利用してほぼ毎日、米のとぎ汁発酵液を作って排水路へ投入し、週一回の入江清掃作業を1999年2月以来欠かさず続けている。

あっ、お魚がいるよ! 中根さんの願いは、「EM技術を応用して平坂入江のヘドロを綺麗な水と空気に変えて、子供たちが安心して魚釣りや水遊びが出来るようにしたい」という事。最近は入江のヘドロが激減し魚釣りが復活する一方、同じ入江に合流する近隣排水溝へのEM活性液の投入も始まり、周辺住民への活動の広がりが期待されている。


〜吉良町における行政と町議会議員の連携活動〜
吉良町では町内餐場地区遊水池の浄化作戦が進められている。石川U-ネット運営委員の働きかけに行政と町議会議員が呼応し、EM研究機構名古屋事務所が全面協力している。

計画は「三河湾にそそぐ全河川を浄化して三河湾のスナメリ(イルカの一種)を蘇生させよう」との遠大な計画の一環で、東海地区活動の拠点となる予定。今年6月にスタートし、2ヶ月経過の8月中旬時点で早くも悪臭とひどい汚れが解消しつつあり町民の間で大きな反響を呼んでいる。

現在の活動は水鳥町議会議員自らが米のとぎ汁集めから発酵液づくりと排水溝への投入を実行されており、行政も町長の肝いりで健康福祉部が参画し、EM活性液・糖蜜の支給をしている。更に、U-ネットとEM研究機構の協力で近く百倍利器が吉良町へ貸与される予定となっており餐場地区の区長や婦人会役員もこの活動に参加する。

いわき市の四倉海岸、瀬戸内海に続く大きな活動に発展するものと大きな期待が寄せられている。


〜高浜市でも議員自らの実践活動が大きな成果へ〜
東海三河地区は、市町村議員による環境改善への取組みが活発な地域であり、1999年には「環境を考える議員連盟」が発足している。こうした動きの中、高浜市の杉浦議員は、環境改善は自らの行動が原点との想いからEM活用による地元二池町の遊水池を始め周辺河川の浄化実践活動を進めている。

実践活動は2年目を迎えているが、既に、遊水池のヘドロは殆ど解消し、河川には魚群が戻ってきている。更に、伊勢湾と外海の境界に位置する日間賀島周辺の浄化作戦へと発展している。個々人の活動が原点となり、点から線へ、更に線から面への大きな広がりが見られ、三河湾全域の浄化活動へと繋がりつつある。


EM活用によるゴミ焼却場の環境改善
EM活用によるゴミ焼却場の環境改善 U-ネット会員のサポートによるゴミ焼却場の環境改善が今、全国の3ヶ所で取り組まれている。

北海道(沖田会員情報)の長万部町清掃センター(15t/日処理能力)では2000年7月からゴミピットへEMボカシを月に200kg投入、EM活性液(10倍)に0.3%の自然塩と0.1%のセラミックパウダーを混入して月に40リットル散布されており、ゴミピット内の悪臭はほとんど消え、煙道でのダイオキシン濃度の測定値も17.0ng-TEQ/n立方メートルが5.7 ng-TEQ/n立方メートルに改善され、職場も含めた環境改善が図られている。


山口県(浦上運営委員情報)の大島郡清掃センター(11t/日処理能力)では1999年6月からゴミピットに100倍利器で作った活性液を毎日20リットルずつ3回散布されている。また、併せて洗車水に使用される排水もEMで処理されている。

ゴミピット内に投入後は投入扉が閉鎖され、ピット内空気は燃焼炉内に燃焼空気として吸引されるためピット内の悪臭対策効果は顕著に感じる事は出来ないが、ゴミ収集車の悪臭や洗車排水の臭いに対しての評価がある。

使用前との比較は出来ないが、最近のダイオキシン濃度測定値は0.097(1号炉)、0.15 (2号炉)ng-TEQ/n立方メートルであった。

福井県(田中運営委員会情報)の鯖江市清掃センター(120t/日処理能力)では今年の4月から活性液が月に1000リットル散布されるようになり、今後に期待されている。


いわき市の環境改善活動・その後(2)
〜積極的な情報公開によるEM普及への取組み〜
いわき市の環境改善活動・その後(2) 境川を中心とした「河川をきれいにする運動」は福島県内はもとより、全国各市町村の環境改善運動に大きな弾みをつけているが、その後もU-ネットメンバーによる環境改善活動は大きな広がりを見せている。


6月14日には、平成11年以来続けて来た「廃坑跡地に不法投棄された廃油から出る有機塩素化合物をEMにより分解する実験」の結果を合同記者会見で公表しその有効性を世間にアピールするとともに、同実験結果を基にした提案書・「EM技術による沼部廃液等の有機塩素化合物処理方法の検討及び調査」要望書をいわき市長並びに同市議会議員に提出している。

また、今年初めからは、河川をきれいにする運動実行委員会関連からの依頼により、近隣の名門ゴルフ場・小名浜CCにおいて、EM活用による池の水質浄化と芝の管理・除草に取組んでいる。6月29日には水質の変化、生息微生物の変化、浄化過程での水の結晶変化、等々について中間報告会を開催し、関係者から更に大きな期待が寄せられている。


EMによる美味しくて安全な桃作り
EMによる美味しくて安全な桃作り 林檎や桃など八種の果物の生産日本一の町村によるフルーツサミットメンバーで、桃の部の山梨県一宮町にてEM農法で桃を生産している清果園(U-ネットの鮫谷陸雄氏経営)を訪ねた。

比嘉教授の「地球を救う大変革」に触発され、安全で美味しい桃を作ろうと8年前からEM農法に取り組み、試行錯誤を繰り返し、今では極めて少ない量の農薬の使用と完全な有機栽培が達成されている。


肥料としては、半年間熟成させたボカシ(米糠60%、魚粉20%、油粕20%、貝化石、海草粉末)を10a当たり秋に300kg、3月末と5月末に各60kg、収穫後に30kgと秋に堆肥3t、貝化石150kg、米糠(御礼肥)200kgが施されている。これらの肥料は全て土壌表面への散布だけの不耕起で行われている。


また、百倍利器によるEM活性液(500倍濃度)を10a当たり400リットルずつ毎週1回葉面散布し、状況を見ながら400〜3000倍濃度の活性液を20〜30立方メートル灌水として土壌散布されている。

また、活性液に規格外の桃を入れて発酵させた液や特性液を混ぜる等の研究が今も続いており、これまでの成果として、棒が2m以上差し込める程まで土壌が改善されている。

出来た桃へのこだわりも強く「水道水で洗わないで、皮ごと」食べるようにと薦められている。
当日の来客も薦められた桃を食べて「こんな美味しい桃は生まれて初めて!」と大満足であった。


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