埼玉県・小川町の兜川、小瀬田川の浄化テストが始まる
 埼玉県・小川町は川越市の北西約25km、西に秩父の山を望む静かな町である。この小川町を流れる槻川は東秩父村から発する本流で、東松山で都幾川と名を変え、入間川に合流して川越市で荒川に注ぐ。この槻川の支流、小瀬田川と兜川が長年の生活廃水の流入で汚染が進み、汚泥が堆積、水生生物は枯渇して近年は悪臭が著しくなっていた。

 U-ネット埼玉の岩井節夫氏は東松山土木事務所の石崎所長、宮澤河川課長に、既に各地で成果が上がっているEMによる水質浄化の現状を説明、浄化計画を提案した。
 5月24日、埼玉県庁県土整備部河川課で開催された土木事務所の部長会議で「兜川及び槻川支流小瀬田川の河川浄化テスト」が承認され、結果がよければ他の地区でも参考にすることとなった。これは県庁県土整備部長にも報告された。
 百倍利器と1tタンク2台をEM総合ネットから借りることができ、EM総合ネット岩瀬尉司氏の指導と地元・山口工務店の活性液の製造、運搬、散布の全面的協力を得て、5月29日活性液の製造を開始した。

埼玉県・小川町の兜川、小瀬田川の浄化テストが始まる  またU-ネット華山義夫氏の指導を受け、6月19日、東松山土木部長・河川課長の視察のもと、第1回・2tの放流を行なった。6月24日、兜川にかかる腰橋下の汚泥を採取、分析結果を土木事務所長に提出した。
 8月には、U-ネットからさらに1tタンクの貸与を受け、7・8回は3t放流した。
 以後、9月12日までに10回の放流、汚泥の多い6箇所にはセラミックを設置することによって、3ヶ月の短期間で臭気はもとより各所で汚泥が減少して砂が見える様になって来ている。
 この日、兜川下流のダム付近には小魚がいて、野鴨も数羽おり、小瀬田川の下流、槻川への合流手前では、この十数年見られなかったメダカの稚魚が数百匹もダンゴ状に群れを作っているのを確認出来た。
 東松山土木部長・河川課長は第1・3・5・8回と視察され、8回目には所長も同行し顕著な成果を確認した。9月12日には県土整備部長も視察された。


   午後、東松山土木事務所・宮澤河川課長を訪問、今日の状況を岩井氏が報告し今後の展開についてお話を伺った。今回の「浄化テスト」は9月12日、第10回の放流、水質・汚泥検査で完了予定だったが、課長の続行したいとの意向により、今後月1回で来春まで継続することに決った。
 宮澤課長は既にEMの安全性、土壌浄化、健康向上の効果について体験されているとのことで、EM-Xも愛用されている様である。県土木事務所にこの様な方が居られるのは心強い限りである。一方、県庁河川課、土木事務所を動かし、この浄化テストを実現した岩井氏の行動力にも頭が下がる。

 今後の課題は岩井氏が「浄化のテスト資料」にも述べている様に、小川町の住民の意識を喚起して、県、自治体、住民の協力体制を作ることであろう。この件では是非U-ネットの皆様の強力な支援をお願いしたい。
 記者は宮澤課長に、地域の方々に知ってもらうため、川辺の住民へのアンケート実施と町への広報を提案したところ、早速アンケートを実施することとなった。



九十九里沿岸と隣接河川の浄化活動が始動
〜千葉県大網白里町・ボランティアが協力〜
環境講演会の開催

 小中川をきれいにする会(千葉県・大村敏也会長)は、化学物質過敏症問題や河川環境悪化問題等への早急な取組みの必要性を広く住民に訴えるため、地元・大網白里町の後援を得て、平成14年9月21日「環境講演会」を同町文化センターにて開催した。
 冒頭挨拶した堀内慶三町長は、町民と行政の協力による環境改善への取組みに期待を表明した。講演会では、化学物質過敏症問題(講師:広田しのぶ・NPO化学物質過敏症支援センター理事)及び環境汚染問題(講師:星野豊EM研究機構特別研究員)がそれぞれの専門家の立場から現状と対策について講演した。広田、星野の両講師は講演の中で、生態系回復の大切さや生活者としての実践活動の重要性を強く訴えた。

3年間の河川浄化活動が原点

 同きれいにする会は、平成12年から町内を流れる小中川(2級河川)の浄化作戦を展開中で、主婦と子供たちの協力を得て川の定期清掃・草刈、堤への草花移植・手入等を進め、地元民から感謝されている。また、今年6月〜9月には、住民から悪臭が酷いとして苦情が出ていた生活排水溝(小中川の支流)に、大村さんの発案でEM活性液とEM土だんごを投入してEM活用の効果を確認している。

大網白里町長も積極発言

 大村同会長とEM実践グループ(U-ネット、EM研究機構、関東EM普及協会)は、同講演会の開催に先立ち、堀内町長に面談しEMによる国内各地での環境改善の実例を紹介すると共に同町関係者合同チームによる先進地視察を提案した。堀内町長も「漁業関係者等とも良く協議し、自分も含めた先進地視察を検討したい」と応えている。

講演会に先立ち町長に環境改善の事例と視察提案をするEMグループ (中央が堀内慶三大網白里町町長)

 今後は、同会が目指す<九十九里浜沿岸と隣接河川の浄化>の実現に向け、関係行政機関の参画・協力や、環境改善の経験と技術を持つ各種団体の協力と支援が期待されている。





「北海道EMサミット2002」盛大に開催
〜環境浄化・資源循環型農業をめざして〜
 有機農業による安心で安全な農産物の生産を拡大推進する目的で、札幌のホテル「オテル・ド・レーゼン・サッポロ」にて、「北海道EMサミット2002」が9月28日からU-ネット主催で1,200人の参加を得て盛大に開催された。

 このサミットは福田顧問と石川運営委員の尽力により、石狩市、遠別町、大滝村、北村、新篠津村の共催、札幌市、北海道市長会・町村会、NHK札幌放送局、北海道新聞社、日刊留萌新聞社の後援、EMグループ各社の協賛により行われた。

 最初に、有機農業経営に進出した建設会社、EMによる有機JAS認定大規模農業経営、村あげてのEMによるクリーン農業(新篠津村)、生ごみの肥料・飼料化の実証についての事例が発表された。第2部では高橋U-ネット顧問による司会で共催自治体の首長によるフォーラムが行われ、各自治体におけるEM活用への取組経緯、現状と今後の方針や抱負について予定時間が超過するほど熱い思いが語られた。第3部は福井県宮崎村の木村村長から、取組み後環境も人の心も改善された事例「EM活用による健康で活力ある村づくり」、U-ネットの顧問でもあるツルネン・マルティ参議院議員による世界の動きと日本の現状を分析した「生ごみリサイクル法をめざして」の特別講演が行われ、最後の第4部は、比嘉教授により世界107ヶ国、国内では500を越える自治体で導入されているEM技術の実例を基に「EMによる大規模資源循環型農業の展開」の記念講演が行われた。また、その後開催された懇親会も会場に入りきれないほどの参加があった。休憩時間中などにはパネルブースで熱心にメモを取る人も多く、北海道におけるEMによる有機農業は今後めざましく発展すると予感させるものであった。

 翌日(29日)にはツルネン・マルティ参議院議員も参加する中で約150人の参加による事例視察が行われた。午前中と一日の2コースがあったが、8割以上の人が一日コースへの参加であった。

 最初に発酵肥料、飼料、生ごみ堆肥を製造している(株)K&Kの工場を視察し、石川社長から詳細な製造工程や原料・製品、また現状と今後の課題についての説明を受けた。次に新篠津村クリーン農業推進センターに行き、EMを活用して土づくりを基本とした農業を目指し、農家とセンターのシステム、EM堆肥だけによる野菜の栽培実験場、稲の比較栽培実験場の案内と説明を受けた。次に、畜糞堆肥化モデル施設である三笠市の高嶋牧場を視察し、飼料にわずか1%のEM発酵飼料((株)K&K製造)を混入するだけで、厩舎、堆肥舎、屎尿溜槽の臭いが激減していることに視察者が歓声を上げるほどの実体験が出来た。さらに、堆肥舎の積み上げられた堆肥は搬出時に混合するだけ(中間時の切り返し不用)という省力化が図られたことと、近隣耕作農家に喜んで引き取ってもらっている事の説明を受けた。最後にU-ネット技術委員である千歳市寺岡牧場を視察した。この牧場では牛にはEMで発酵した飼料を与え、牧草地は完全無農薬で自家製堆肥(生堆肥も使用)と活性液だけの栽培であり、完全循環型となっていた。EMを活用してからは牛の病気が減り長生きするため、搾乳牛の主体が7〜8才となって子牛の販売頭数が増えてきたので無理な搾乳は止めたとの説明があった。牧場には甘くて美味しい生乳と暖めた牛乳が用意されており、参加者は喜び競って賞味していた。

 各視察場所毎に同行の比嘉教授からそれぞれの技術の解説とアドバイスが行われたこともあり非常に収穫の多い視察であった。



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