EMで環境浄化が進む東大寺
〜寺域内池の水質浄化と松の活性化活動〜
 昨年1月から本格的にEMによる池の水質浄化と弱った松の活性化に取り組む東大寺、約1年経過後の成果を写真中心にご報告する。
 U-ネット奈良県世話人・後藤和子さんの案内でその状況と東大寺での環境浄化活動の責任者である東大寺庶務執事に活動経過等もお聞きした。

 
▲使用前(平成19年10月)鏡池
水の色が薄茶色で悪臭もあり、建物などの池への写りが悪い。水中の酸素が不足し、魚が酸素呼吸で水面に出ることがあり、サギに襲われることがあった。
▲使用後(平成20年12月)鏡池
臭いは全く無く、透視度も上がり、さざ波が立ち大仏殿・中門・松などが池にきれいに写る。水中の酸素濃度も充分なため、鯉など魚類も水面にあまり顔を出さない。大腸菌も大幅に減った。


▲使用前
(平成19年10月)大湯屋脇池

アオコで水面は覆われ、臭いもあり 池の落ち葉も黒ずんでいた。
 
▲使用後
(平成20年12月)大湯屋脇池

アオコは全く無く、臭いも無い紅葉などの映りも素晴らしい。


先頭に立って鏡池に活性液を投入する東大寺庶務執事
 「東大寺の池浄化にEMを使うきっかけは、菰川の河川浄化で実績があるEMを奈良市河川課(上田課長)から紹介されたことによります。池も松も約1年でこれだけの成果があらわれるとは、驚いています。引き続き東大寺での活動は継続していきますが、この活動を奈良公園全域に拡大していきたいと考えています。公園内の神社仏閣関係者と共に奈良県と奈良市に世界文化遺産にふさわしい環境を、と働きかけているところです。」と庶務執事は抱負を語った。


 松の蘇生には左写真のように幹にEMセラミックパウダーを塗布し、活性液を定期的に根周辺に散布している。また、右写真のように松全体にEMセラミックパウダー入り活性液を散布している。池の浄化や松のこうした作業には、EM助っ人ねっと岡正典氏の技術指導がある。


EM投入1年後のきれいになった鏡池と水路を笑顔で見つめるU-ネット奈良県世話人の後藤和子さん
寺域内上流の祭器庫に設置されたEM百倍利器・二次培養タンクで作られた活性液は水路を伝い大湯屋脇池、長池などを経て鏡池へと流れ込む。

第9回EMサミットin近畿


面々と続く行政とボランティアによるEM活用
〜善循環の輪・佐賀の集い開催を契機にEM活用の輪が拡大へ〜
 佐賀県では、平成5年〜6年に比嘉照夫教授講演会が度々開催され、多くの市町村や市民グループよるEM活用が早々と開始されている。しかしながら、平成13年から開始された有明海のEMジャブジャブ作戦には諸般の事情で参加できず、EM活用は停滞気味と見られていたが、平成20年6月に開催された善循環の輪・佐賀の集いを契機にEM活用の見直しが進められている。同集い実行委員会メンバーで県世話人の武富孝子、森山恵子、森ヨシ子、大坪道子、松田綾子各氏に活動現場の一部を案内いただいた。

−鹿島市ではEM培養装置に加え「EMぼかし」作りに電動ミキサーを導入−
 佐賀県鹿島市(人口3万人)では、平成14年にEM培養装置を導入し市内7箇所で毎月6トンの活性液を培養して市民に無料提供している。平成20年9月には新たにEMぼかし作りのため電動ミキサーを導入して市民が無料で利用できる体制を作った。これは、生ごみの分別堆肥化を推進する施策であり、県のごみ処理広域化計画による新たなごみ処理施設(焼却炉)建設に対応した生ごみ減量化の狙いもある。
 平成14年に導入したEM培養装置は、市役所や大型ショッピングセンターなど市民が利用しやすい場所に設置され、河川浄化、プール清掃、家庭での活用など、市民によるEM活用が定着している。
電動ミキサーを活用する鹿島市民たち
電動ミキサーを活用する鹿島市民たち
 新たに投入したミキサーについても、生ごみの分別堆肥化をはじめ、有機農業推進、家庭菜園普及、花のまちづくり促進などに大きく貢献するものと期待されている。


−87歳で元気なEMぼかし作り−
 佐賀市久保田町では、生活学級・思斉生活会議(茶納三津江会長)が毎月1回、EMぼかし作りなどをして交流を愉しんでいる。この会では平成6年にEMぼかし作りを始め、87、82歳の高齢者も元気に活躍している。いつも和気あいあいで、作ったEMぼかしは会員および希望者に有料で配布され、収益金を会の運営費に当てている。家庭菜園では立派な野菜を作って家族や隣人をビックリさせているという(森ヨシ子初代会長:U-ネット世話人談)。
佐賀市久保田町思斉生活会議の作業場
佐賀市久保田町思斉生活会議の作業場
 作業場には、佐賀県環境にやさしい県民運動協議会から贈られた表彰状が飾られていた。

−EM菌啓発グループが活躍−
 佐賀市富士町では、EM菌啓発グループ(豆田昭子代表)が平成12年からEMぼかし作りなどのEMの普及活動を進めている。善循環の輪・佐賀の集いに大挙20名が参加者して活動の輪を広げている(富士町ボランティア協議会森木多代子さん談)。
EM菌啓発グループの皆さんとU−ネット森山恵子世話人(後列右)
EM菌啓発グループの皆さんと
U−ネット森山恵子世話人(後列右)


−神崎市でも行政がEM培養装置を導入−
千代田町のEMぼかしとEM活性液配布。市民福祉課重松課長(中央)、U-ネット大坪道子世話人(右)、同松田綾子世話人(左)
千代田町のEMぼかしとEM活性液配布
市民福祉課重松課長(中央)
U-ネット大坪道子世話人(右)
同  松田綾子世話人(左)
 神崎市千代田町でも、旧千代田町時代の平成14年にEM培養装置を導入し、EM活性液とEMぼかしを作って市民福祉課を窓口に有料配布を継続している。


−吉野ヶ里町のイチゴ農園でもEM活用−
 古墳で有名な佐賀県神埼郡吉野ヶ里町でも、親子三代にわたってイチゴ栽培に取組んでいる松本農園(松本茂代表)が、大坪道子さん達の働き掛けを契機にEM活用の研究を進め、様々な工夫を重ね、EM農法で化学肥料を一切使わず、安心で美味しいイチゴを実現。福岡市や近隣市民のイチゴ狩りで高収益農業を実現している。
 最近は吉野ヶ里ブランド産品の開発も手掛け、近隣農家20軒との協同作業を進めている。同イチゴハウスで長年栽培し、味とジャンボサイズで有名となったニンニク近々「吉野ガーリック」のブランドで販売する(同町ニンニク部会筒井佐千生会長談)。
EM栽培の松本イチゴ農園
EM栽培の松本イチゴ農園
左から松本さん、松田さん、大坪さん、筒井さん




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