U-net EM 災害復興支援プロジェクトチーム

U-netの活動の歩み

ベテランと若手の交流によりEM活動の活性化と拡大進む宮城 (2013年7月1日)

今年8月31日、待望の「善循環の輪 みやぎの集い」が仙台市で開催される。2011年4月に予定されながら、大震災で中止せざるをえなかっただけに、今回の開催には並々ならぬ意欲がみなぎっている。宮城県世話人の鈴木徹さんの案内で訪ねた。
同県では、大震災以後、環境や健康、食に対する不安等から、特に女性を中心にEMに高い関心を持つ人々が増え、「勉強会」が相次いで発足している。そしてEM活動歴の長いベテランと新しいEM活用者とが積極的に交流しながら、EM活動の活性化やレベルアップ、拡大が図られつつある。宮城県の新しい動きとともに、野生動物保護活動におけるEM活用の現場を紹介する。

農園で“最先端”の安全・安心な野菜づくり
仙台市 NPO自然食農みやぎ-岩切ワクワク農園

楽しく作業する女性達楽しく作業する女性達
NPO自然食農みやぎ(鈴木徹代表)は、現在、環境や健康に関心の高い市民・消費者を巻き込む活動を展開している。そのひとつが、岩切ワクワク農園と名付けた約600坪の貸農園の運営だ。訪ねると、4人の女性が作業に精をだしていた。野菜栽培は初心者という女性たちだが、鈴木徹氏の指導のもと、雑草に活性液を入れて発酵させた青草発酵液を用いて不耕起栽培を行っている。また土壌中の化学成分の吸着と保水のため麦を植えている他、畑の周りに活性液入りペットボトルを巡らし害虫を寄せ付けない工夫も施すなど、“最先端”のEM栽培技術が導入されている。なお、今後はEM水稲栽培や地元料理店へのEM栽培農産物提供など、市民・消費者を意識した目に見えるEM活動に意欲を見せている。

EM農産物の手料理を楽しみながら勉強会を開催
仙台市 小さな森(自然食を楽しむ会)

料理はすべてEM農産物を使用料理はすべてEM農産物を使用
「小さな森」は、月1~2回、各家庭菜園で採れたEM農産物を持ち寄り、手料理の食事を楽しみながら、EMに関する勉強を行っている。震災直後、押し寄せる不安感にたまりかねた代表の千葉久美子さんがEM農産物を素材にした食事会を催したところ、元気が湧いたことから発足した。以来、メンバーは次々に増え現在13名。昨年は比嘉照夫教授をマンションに招いて食事会を開催したほか、今年は伊藤玲子さん(後述)からEM石けんづくりを教わるなど、活動に拍車がかかっている。「仙台におけるEM普及活動の拠点のひとつ」(鈴木徹さん)である。

子供を持つ女性たちが放射能対策の勉強会を主催
富谷町 おむすびの会

あらゆる場所が勉強会の場あらゆる場所が勉強会の場
放射能を心配した、富谷町の子供を持つ女性4人が、2011年、放射能対策の勉強会として結成した。結成初年度に「NPOチェルノブイリのかけはし」代表の野呂美加氏を招いて勉強会を開催したところ、県内外から400名以上が参加した。その際に野呂氏からEMを奨められ、以来、EM生活を実践する一方、自宅周辺の線量を計測しながらEM散布を継続するなど、勉強会の枠を大きく超えた実力派団体に成長した。共同代表の増田恵美子さん、伊藤希代さん、鈴木郁子さんは、「勉強会を通して、知ることの大切さと、知ってなおかつ一歩踏み出す勇気を学んだ」と口を揃える。

活動歴20年、EM活動を牽引
柴田町 自然となかよしの会

伊藤玲子氏(右から2番目前)とメンバー、鈴木徹世話人(奥)伊藤玲子氏(右から2番目前)とメンバー、鈴木徹世話人(奥)
自然となかよしの会(伊藤玲子代表)は、活動歴20年になる、県内EM活動の牽引車ともいえる団体だ。現在は、9人のメンバーで、ボカシづくり、小学校の4カ所のプール浄化、河川浄化、町の環境イベントでのEM石けんなどの販売を行っている。震災後は、新たに加わったEM仲間の活動レベルアップを支援するなど、次代を担うEM活動の後継者育成の役割を担っている。代表の伊藤さんは「病気をきっかけにEMと出会い、とにかくEMを知りたくて、勉強会を開いた」と同会発足のきっかけを話してくれた。新しい仲間へのやさしいまなざしは自身の活動の原点から来ているのかもしれない。

ベテランと若手が集いの開催に向け一丸となって邁進
U-ネットみやぎ 「善循環の輪みやぎの集い」実行委員会

実行委員会(鈴木徹代表)には、伊藤玲子さんはじめ活動歴の長いベテランとともに、前述した「おむすびの会」、泉区寺岡の「EMタイムズ」といった震災後の新しい団体も出席し活発な意見交換が行われた。ここでは、「集い」の開催という共通の目標に向け、ベテランと若手が協働する場となっており、宮城県のEM活動の活性化を肌で感じた。「今回は意気込みが違う」と鈴木代表。集い当日は、U-ネットみやぎ主催の「天のしずく」上映会も行われる予定だ。

野生動物保護活動にEMを活用
仙台市 武田修氏

カモシカの世話をする武田修氏カモシカの世話をする武田修氏
武田氏は、非常勤の県職員である自然保護委員として、獣医師とともに野生動物の保護活動を行っている。
EMとの出会いは2009年、近所の主婦に勧められたのがきっかけだ。野生動物に消毒薬を一切使わない武田さんは、衛生改善と消臭対策を兼ねて、早速、飼育動物の囲いの中に米のとぎ汁発酵液を散布したところ、臭いが消えたばかりでなく、病気が蔓延しないことに気がついた。以来、EMを毎日散布している。ちなみに、発酵液に使う水は湧水を使用している。
「カモシカは薬品に非常に弱い動物です。観察していると、土を食べることがある。体内の菌の状態を把握していて、不足を感じると土から摂取しているのでしょう。自ら病気を予防し治すすべを知っているのです」(武田さん)。

< 戻る

書籍のご案内

シントロピー【蘇生】の法則~EMによる国づくり~

シントロピー【蘇生】の法則~EMによる国づくり~

価格:1,000円(税込)