U-net EM 災害復興支援プロジェクトチーム

U-netの活動の歩み

EMで津波のヘドロを土の栄養分に (2011年11月1日)

東日本大震災による塩害対策で有効性を実証

塩害を受けた田は3 ~ 5年は稲作が無理と言われ、水路も用排水設備も壊れ呆然とする中、長年のEMによる有機農 法で名をはせる鈴木有機農園(鈴木英俊代表)の圃場も、塩水とヘドロに覆われ、ガレキも散乱してしまった。さらに、こ の田の水を排水するポンプ場も被災し、一時は今年の稲作をあきらめかけた。しかし、鈴木代表の「生産意欲の継続が一 番大事」との強い信念と、代表に賛同する多くの協力者により地区でたった1軒、約180アールの稲作を見事に成し遂げ た。東日本大震災というピンチをチャンスに変えた特筆すべき塩害対策の実証例をご紹介する。

経費が安く時間も節減 “汚染源を栄養源に”画期的な塩害対策

鈴木有機農園は仙台市宮城野区にあり、仙台湾から約3kmし か離れていないので、東日本大震災の地震と津波両方の被害 に遭ってしまった。大震災後すぐに立ち上げた「NPO地球環境 共生ネットワークEM災害復興支援プロジェクト」に、鈴木徹氏
(NPO自然農食みやぎ理事長)とUネット宮城県世話人小林康雄 氏経由で、仙台市の鈴木有機農園の鈴木代表から「塩害にさら されヘドロに覆われた田んぼでどうにか稲作を継続したい」と の要請があった。しかも、ヘドロを田から取り除かず、そのまま EMで微生物分解し土の栄養分に変える〝汚染源を栄養源に〞の 農法である。大多数の地域で実践しているのは、ヘドロをユン ボ等重機で農地から栄養分が詰まった表土ともども取り除く という膨大な予算と労力が必要な塩害対策だが、鈴木有機農園 の方法は経費がはるかに安く時間もかからない有効で画期的 な塩害対策である。また、冬季溜水による雑草対策の効果も引 き続き確認する予定。

お客さんがいるから、どんなことがあっても稲作を継続

鈴木有機農園の画期的な塩害対策は、Uネットの支援プロ ジェクトへの採用がすぐに決まった。稲作に不可欠な水の供給 用井戸の経費は全国各地からの支援金を充て、ヘドロを栄養 分に変える大量のボカシと活性液は全国各地のUネットメン バーが供給した。鈴木代表は実践に基づく高度な技術を持ち、 人柄が良く研究熱心な性格もありファンが多い。また、生産す る米や野菜が安心安全で美味しいのでお客の信頼度も高いこ とから、お客の多くがガレキ撤去等作業を申し出た。さらに、有 名な「てんつくマン」の呼びかけもあり、関西地方など遠方から も多数駆けつけた。鈴木代表はお客さんのためにも協力者のた めにも、どんなことがあっても稲作を継続しなければならない と思ったそうだ。
9月下旬に稲の収穫も終わり心配された収量や食味も例年と 変わりなかったので、自信を深めた鈴木代表は「懸案だった法 人化も実現したい」と来年への抱負を語った。

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